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2022.08.23

アーティスト紹介

第1回 ゴールデン学生サポーター インタビュー

ゴールデン学生サポーター制度とは、未来のアートシーンを担う美大・芸大生に募集し、選出された学生にGOLDEN製品を協賛。GOLDEN製品を使用した率直な感想や作品を、任期の1年間を通して自身のSNSで発信していただくという企画。

第1回目は、武蔵野美術大学の諏訪敦先生にご協力を頂き、学内募集の結果、松野有莉さん(3年生)と大森恒太さん(3年生)が選出されました。お二人にお話を伺いたいと思います。

 

G:まずは、「ゴールデン学生サポーター制度」にご応募いただいた理由を伺えますか。

松野さん:私は現在パステル等を用いて制作をしていますが、同時に支持体や画材に囚われずに、様々な物を作品に取り入れる試みも行っています。先日の特別講座「ホルベインの奨学制度と若手アーティストの生存戦略」を聴いて、GOLDENを使用することで、私の描く景色を新しい段階へ引き上げることができるのではないかと思い応募させていただきました。

大森さん:新たな絵画素材に対する興味関心があるためです。私は主に油絵具を使った制作を行っていますが、GOLDENのアクリル絵具についての説明を聞き興味を持ちました。アーティストと共同で絵具を開発してきたという、GOLDEN絵具を使い制作してみたいと思いました。

 

G:ゴールデンサポーターに選出されたお二人には、弊社で一通りゴールデン製品をお試しいただきました。その中で、使ってみたいゴールデンの絵具やメディウムはありましたか?

松野さん:メディウムやジェッソにとても興味があります。種類が豊富で、見ているだけでこんな作品が作れるかなと想像が膨らみます。特にパステルグラウンドファインパミスジェルは、上からパステルや色鉛筆がのせられる下地で、初めて紹介していただいた時はまさに自分にぴったり!と興奮しました。もちろんその他のメディウムにも興味があるので、自分なりの使い方を探っていきたいと思います。

大森さん:実際にGOLDEN絵の具を試しましたが、特にヘビーボディ遅乾性メディウムの組み合わせが使いやすいと感じました。これによりじっくりと作業することが可能になり、画面上で絵の具が混ざる油絵具のような表現が出来るので、自分の制作に活かせると考えました。

 

G:学生サポーターの任期である1年間に、GOLDEN製品を使って、その作品や使用感をSNS(TwitterかInstagram)で発信していただきたいのですが、そのことについてどうお考えですか。

松野さん:昨今、クリエイティブな活動をしていく中でSNSの存在は欠かせないものになっています。先日開催した自身の個展でも、SNSの影響力には驚かされたばかりです。上手く活用しながら、私の作品を通してGOLDEN製品の魅力を多くの人に伝えていきたいと思います。

大森さん:私はInstagramで活動していますが、今後さらにSNSの活用は、現代でアーティストをする上では重要なことだと考えています。そしてSNSでの活動によって、GOLDEN製品の良さを伝えることと共に、制作活動にも良い相乗効果が生まれることを期待しています。

ありがとうございました。お二人のSNSの投稿、楽しみにしております。

また、任期満了の1年後に、お二人に改めてインタビューをして記事にしたいと思っています。お二人が1年間、ゴールデン絵具を使っていただいて得られた率直なご感想や、作品を楽しみにしております。

 

 

松野 有莉 Yuri Matsuno

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2018年 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科 油絵専攻 入学

2021年 同学 油絵学科2年 合同進級制作展 丸山直文賞 

2022年 個展「鼻歌」 ギャラリーSpace Sprout(下北沢) 

 

シーチングにパステル等を用いて流れる景色を描いています。

現在のような作風に変化していったきっかけは、ドローイングを行うときの感覚や意識で絵が描けないかと思ったことからでした。私にとってドローイングとは素直に線と向き合える手段であり、今自分が気になる線や形、リズムを発見するための手がかりとなる行為です。

取り組み始めた当初は、まず画面に線を置き、そこから見えてきた形に従って絵を描いていました。今でもそうですが、線や形が現れてくるのを待って絵を見つめ続けます。制作を重ねていくと、浮かびあがってくる形は最終的に風景のようなものとして収束していることに気がつきます。

何故だろうと考えた時に、思い当たることがありました。私は車の助手席や高速バスに乗ると、いつも住宅地の連なりや、遠くの山々などが流れていく様を眺めています。

特に高速道路の景色が好きで、奥行きを強調したり、大きいカーブといった要素が度々登場するのはそのせいかもしれません。そう言った無意識に浮かび上がってくる風景の方に関心を持つようになってからは、段々と景色を作り出す意識で描くようになりました。

内にあるものがそうやって自然と画面に現れると嬉しく、何故それが見えたのだろうかと新たな線と形の重なりを探り、景色を作り上げている実感があります。まだ知らぬ景色を求めて、今は絵を描くことを純粋に楽しんでいます。

「海まで駆けたら」    2022年    910×727    シーチング ・パステル・ゴールデン パステルグラウンド・ゴールデン フルイド

 

「風まかせ」    2022年    652×530    シーチング ・パステル

 

「鼻歌」    2022年    652×530    シーチング ・パステル

 

「Up Down」    2021年    1600×1200    パネルにケント紙・パステル・色鉛筆・ペン・水彩絵具・アクリル絵具  

 

 

 

 

大森 恒太 Kouta Oomori 

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 2020年 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科 油絵専攻 入学

2021年 ARTIST NEW GATE入選           

2022年 第二回ARTIST NEW GATE Gallery Seek賞受賞 

2022年 ARTIST NEW GATE 神戸セレクションにて展示

 

私は思い出、ノスタルジーとそれにまつわる記憶をコンセプトに制作活動をしています。

私の作品のモチーフとなるものは、つねに自分にとって思い入れのある場所や室内の記憶そのものです。その記憶の集積を、絵の具の積み重ねが可能な、油絵の絵画作品として表現しています。

私にとっての記憶とは、単純にその場所で起こった出来事とは、必ずしも同じではありません。過去の思い出と現在の自分の思考が結びついたとき、はじめて記憶となるのです。

この「記憶」について、作品の鑑賞者も同様に体験できると確信しています。というのは、私の作品に登場する室内空間や人物は常に抽象的に描写しています。この表現は鑑賞者それぞれが持っている個人の記憶と深く結びつくと考えているからです。

私は今後も自身の制作活動を続けていきたいと考えています。人生経験を積んでいくことによる、記憶の変化に向き合うことが楽しみです。

 

「3時」    2021年    サイズ:F15     素材:キャンバスに油彩

 

「想う」    2021年    サイズ:F100    素材:キャンバスに油彩

 

「憩う」    2022年    サイズ:F20    素材:キャンバスに油彩

 

「むげんねこ」    2022年    サイズ:F20    素材:キャンバスに油彩

 

 

 

 

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