2024.09.17
アーティスト紹介
第3回学生サポーター インタビュー2
ゴールデン学生サポーター制度とは、未来のアートシーンを担う美大・芸大生に募集し、選出された学生にGOLDEN製品を協賛する奨学制度。
第三回目は、武蔵野美術大学の諏訪敦先生、東京造形大学の宮崎勇次郎先生にご協力いただき、それぞれ二人ずつサポーターを選出いただきました。
第3回ゴールデン学生サポーター
武蔵野美術大学:ポポーススィさん、井上息吹さん
東京造形大学:細谷虎太郎さん、田村美琴さん
選出された四人のステートメントと作品をご紹介します。
サポーターに応募いただいた理由などのインタビューについてはこちら。
第3回学生サポーター インタビュー1
細谷虎太郎
2001 東京都小平市に生まれる
2020 東京造形大学造形学部絵画専攻領域 入学
2024 東京造形大学造形学部絵画専攻領域 卒業
2024 東京造形大学造形研究科美術研究領域 入学
受賞歴
第58回神奈川県美術展 入選
東京造形大学卒業制作展 ZOKEI展 2023
ZOKEI賞
他者や自身を俯瞰するような構造を持つものを主に描き、社会的な場と個人的な場を相対化、行き来することで自身の輪郭やアイデンティティ、場を探るような絵画を様々な角度から観察し制作している。
現代社会で生きる人間の多角的な要素、わからなさのようなものを自身の経験を軸に絵画作品として落とし込み、提示していきたい。
「 コインランドリー 」 1620mm×970mm 2024 キャンバスに油彩
「 city 」 1940mm×1303mm 2024 キャンバスに油彩
「 laundry 」 910mm×727mm 2023 キャンバスに油彩
「 21:57のポートレート 」 1200mm×800mm 2023 紙にアクリル
「 1521円 」 455mm×380mm 2024 キャンバスに油彩
田村美琴
2001 神奈川県生まれ
2023 東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻領域 卒業
2024 東京造形大学大学院 造形研究科造形専攻 美術研究領域 在学中
主なグループ展
2023 「ART NAGOYA 2023」 名古屋観光ホテル(愛知)
2023 「ひかりをつかむ」ARTDYNE(東京)
2023 「Spiral Xmas Market 2023」SPIRAL(東京)
2024 「草葉の陰より」gallery TOWED(東京)
2024 「る/られる」 小金井アートスポットシャトー2F(東京)
2024 「Spring selection」 Gallery Dalston(東京)
2024 「遊々泳々」Gallery Dalston(東京) 受賞 2023 「ZOKEI展」ZOKEI賞(卒業制作優秀賞)
ふと思い出す過去のこと、日常で起きた些細な出来事や小さな気づきを得た瞬間の風景を滲ませて描く。そこに自身の内側、あるいは身体の周囲で流れた時間を重ねるように描くことで、呼び 起こされた記憶のなかを往来する時間や、心身と場所との物理的、精神的距離を画面に映し出す ことを試みている。
ポポーススィ
2001年 北海道生まれ
2022年 武蔵野美術大学 造形学部 油絵専攻 入学
2021 『ボボンンモンンチェチェンンツェンン展ン』 札幌地下歩行空間「チ・カ・ホ」
2024 「grid3」 biscuit gallery,東京
『ごきげんと微量の狂気』 というテーマを掲げています。
これは、私がものごとを観察する時と
ものを作り、表出する時の動機とエネルギーです。
人は本来、 好き好んで不幸せになろうとしないはずです。
幸せになるために生きる私たちは、
良くあろうと、 楽しもうと日常を過ごします。 そんな中で、 人生には時に都合の悪いことや、 折れてしまうような障害が現れることがあります。
この時に、不機嫌になったり、 何かに当たったり、
周りの人だけでなく、 自分自身まで粗末に扱ってしまう人もいます
悲しい話も下を見ている人ばかりの世界にも、
私は、もう充分だ!! うんざりだ〜〜!
なんて思っています。
こんな状況から少しでも離れたいです。
抑圧から逃れたいし、
のびのびとすこやかな心でありたい。
窮屈な思いをする必要なんてない。
生まれちゃった世なのだから、 面白がりたい。
ごきげんを追い求め、 心が開放される悦びを
自分や人々の心から思い出させるべく、 制作を通して
全身全霊で提示する試みをしています。
ささやかなるおたけびと、 ゆるやかなる格闘!
真剣なんだ! 渇望のあまりに滲む狂気を添えて!
< マイク食べてる人 >
380mm × 455mm
oil on canvas
2023
< Soft serve and fine weather >
727mm × 909mm
oil on canvas
2023
< 底が抜けたエレベーターで踏ん張ってる人 >
2500mm×1500mm
Acrylic and charcoal on paper
2024
< ヴォヨホン >
455mm × 530mm
oil on canvas
2023
< Thumb war >
握手だと思ってたら指相撲仕掛けてきた
318mm×410mm
oil on canvas
2024
井上息吹
プロフィール
2021 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 入学
2022 2人展「木と人間」 高円寺 POWDER ROOM
2023 同学 油絵学科3年 コンクール 津上みゆき賞 竹内奏絵 賞
主に油絵具とオイルパステルを使用して作品を制作しています。絵とモチーフを組み合わせる展示方法にも興味があり、大学に入学してからは展示空間を意識しながら作品を制作してきました。
人物が登場する絵を多く描いていますが、具体的なモデルとなる人物は存在しません。
自分自身と、誰でもない人間の中間に位置する人間を描こうという意識で、匿名性を持った人物を描いています。
誰でもなく、存在しているかしていないか曖味なバランスを意識しています。
絵のテーマは様々ですが、その時考えていたことや、感じたこと、自分から抽出したものを中心に置いて作品を制作しています。
自分にとってはプライベートな部分がリソースとなった絵を描いているので、テーマを共有するつもりで描きながらも、その全てを人に知られることがこわいので、少しずつ架空の情報を織り交ぜながら、自分自身の出来事から少しだけ遠ざける感覚で絵を描いています。
最近は絵の中に「遠さ」を感じられる画面作りを意識しながら制作をしています。
画面を覗いた時に、空間が広がるような感覚を引き出せる作品を目指して絵を描いています。
「グッドモーニング」 2023年 F120 パネルに油彩、オイルパステル
「ベットシーツ」 2023年 P10 パネルに油彩、オイルパステル
「会う日」 2022年 F4 パネルに油彩
「手」 2023年 P3 パネルに油彩
「日が当たる」 2023年 F15 綿布に油彩、オイルパステル
「雷」 2022年 F15 パネルに油彩、オイルパステル
「落ちた星」 2023年 F0 パネルに油彩、オイルパステル
毎日のドローイング1
毎日のドローイング2
サポーターに選出された四人へのインタビュー記事はこちらです。