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2024.09.17

アーティスト紹介

第3回学生サポーター インタビュー1

ゴールデン学生サポーター制度とは、未来のアートシーンを担う美大・芸大生に募集し、選出された学生にGOLDEN製品を協賛する奨学制度。

第三回目は、武蔵野美術大学の諏訪敦先生、東京造形大学の宮崎勇次郎先生にご協力いただき、それぞれ二人ずつサポーターを選出いただきました。

第3回ゴールデン学生サポーター

武蔵野美術大学:ポポーススィさん、井上息吹さん

東京造形大学:細谷虎太郎さん、田村美琴さん

 選出された四人のご紹介として、それぞれの作品や、サポーターに応募いただいた理由などのお話を伺っていきたいと思います。
四人の作品やステートメントについてはこちらでご紹介しています。

第3回学生サポーター インタビュー2

 

 

G:ゴールデンサポーターに応募された理由をお聞かせいただけますか?

田村さん:私は普段からアクリル絵具を用いて制作していて、主にステイニングの技法を使っているのですけど、ゴールデンアクリル絵具は、同じアクリル絵具でも色とか種類によって、顔料とか、粒子の拡散の仕方が違うので、そうしたところが面白いなと感じていました。普段から材料研究をしながら制作しているので、ゴールデンのサポーター制度はぴったりな機会だなと思い応募しました。

 

細谷さん:私は主にアクリルではなくて油彩画をやっています。一つの技法ではなく様々な技法を使って絵の具の厚みを変えてみたり、違う表現や技法を使いながら制作しているのですけれど、このゴールデンアクリリックスは、ファイバーペーストやクラックルペースト、或いはフルイドタイプだったり、ハイフローだったりとか、単純に幅広いラインナップがあるので表現の幅が広がるのではないかなと思って、そういうところに興味をもって応募しました。

 

ポポーさん:私は諏訪先生が開いてくださった『ホルベインの奨学制度と若手アーティストの生存戦略』という特別講座で、ホルベインのスカラシップとゴールデンの奨学制度があるというのをご紹介いただいて、これからどうやって作家活動をしていったら良いのかを考えるきっかけになったことと、自分が絵を描くことと、美術が好きな人や社会とどうやって繋がりながら生きていくかを考えたときに、画材メーカーのホルベインさんと一緒に研究を進めたり、他学の皆さんと交流しながらやっていくことに興味があったのと、ゴールデンアクリル絵具の作例を見て、絵具が重なったときの透明感とか瑞々しさや、重厚感があるというか、今まで見てきたアクリル絵具とは全く違っていて、アクリル絵具の可能性を探りたいと思い応募させていただきました。

 

井上さん:自分も基本ずっと油絵具で、高校生の時も大学に入ってからもずっと油絵具で制作をしていて、たぶんこれからもそれほど大きく変わらない気がするのですが、去年の10月くらいからドローイングを一日1ページ、その日見たことや思ったことを絵として描きとめる作業を7か月ぐらい続けていて、もう少ししたら1年になるのですけど、それをやっていく中で、パステルだとか色鉛筆だとか今まで絵を描くうえであまり使ってこなかったものを、ドローイングだからということで色々使えるようになってきて、結構それをやっていくうちに油絵にも少しずつ良い意味で変化があって、油絵だけで描いた時よりもいろんな可能性が見えてきたので、ゴールデンのアクリル絵具であれば、新しいことがもう少し見えてくるのではないかと思い応募しました。

 

 

G:ゴールデンの製品を使ってみて、気になる材料はありましたか?

 

田村さん:フルイドのシリーズが気になりました。ステイニングに適しているとお伺いしたこともあったのですが、水で薄めたときに色が薄くならずに顔料が強く出てくれるという点で気になりました。

あと、インタフェレンス気がになりました。すごくきれいですよね。

 

細谷さん:僕もインタフェレンスカラーがめちゃくちゃ気になります。自分の作品はダークトーン寄りのグレーを使うことが多いのですけれど、その上に使ったらどうなるのだろうということが疑問としてあって。あと、ヘビィボディが気になりますね。今回の試し塗りはナイロン筆で描いたのですが、豚毛で描いたらどうなるのだろうなと思います。筆致が強く残ったりするのか気になります。

 

ポポーさん:私もインタフェレンスは絶対使いたいのと、メディウムも面白いと思っていて、クリアレベリングジェルとクリアタールジェルがすごい潤いがあるというか、プルプルとした質感が気になっています。こういうのがやりたかったけど、乾性油でやると黄変してしまうし、樹脂でもなかなかうまく扱えなかったから、このメディウム系を開拓して素材の恩恵を受けて作品を進化させたいなと、可能性に心が躍っている状態です(笑)

 

井上さん:自分が特に気になったのは、フルイドとハイフローです。もちろんヘビィボディとオープンも使いたいのですが、フルイドとハイフローは他の絵具でも感じたことがない滑らかさがすごく良くて、水を混ぜなくても流動性がある状態なので、顔料濃度が濃いまま筆を動かせるのがすごく良いなと思いました。油絵具を描くときもカサカサなタッチで描くのが好きではなくて、結構トロトロの状態で描くのですけど、自分に合っているかもと思ったので使ってみたいです。今、綿布に油絵具で描いて、そのまま釘とかで壁に飾ったりしているのですが、油絵具だと下地をいろいろ施さないといけないですが、アクリル絵具だとこういった動く素材にも割とひび割れずに対応できそうなのが良いなと思っているので、そうした作品に使えたらと考えています。

 

ありがとうございました。第3回ゴールデン学生サポーターの皆さんには、一年間を通してゴールデン製品を使用した表現の可能性を追求していただきます。一年後の成果報告レポートを楽しみにしております。

またその間、これまでのゴールデン学生サポーターの皆さんとの座談会なども企画しており、そのレポートも公式ブログで掲載させていただく予定です。

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